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2009年1月13日 (火)

[引用]世界に日本の大学の「派遣」を!公共事業としての学術国際協力

世界に日本の大学の「派遣」を!公共事業としての学術国際協力
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090107/182089/

・・・日経らしく、イキオイだけで盛り上がる「識者」がもてはやされる。

が、いずれこういう波はやってくるだろう。

日本の労働市場が外国人労働者を受け入れようとしているのと同じで、海外の労働市場にも日本産「派遣」をもとめるニーズはあるかもしれない。しかし、海外で派遣切りになれば、セーフティーネットがまだしも機能している日本とは違い、即、ホームレスに直行だ。


学術国際協力=公共事業という側面はあながちまちがっていない。
ただし、問題は、クオリティー評価と交換価値だ。どういうことかというと、世界経済では交換価値を持つものだけが貿易スキームにのるのにたいして、文化とか言葉のような交換しにくいものは、本来内に閉じこもらざるを得なくて、閉じこもっているうちに磨きのかかるものだが、そうした文化が交換可能な土俵に立てるかどうかは、最初から自明な話ではないからだ。

つまり、最初から交換可能な価値に立脚した学術というのは、マクドナルドのハンバーガーのように、パンの生地、肉、野菜、ケチャップ・マヨネーズなど内容があらかじめデザインされているもの、ということになる。もしくは、言語や文化に依存する人文社会科学などはもうやめてしまって、だれでもどこでも使える科学技術だけにしよう、ということになる。


それでも、日本の学術は世界の三極「米・欧・中」のなかで、生き残りをかけてほそぼそと暮らしているが、トップリサーチに入らない研究開発にはもはや生き残りのチャンスさえもなくなるだろう。

いまも、そしてかつてもそうであったように、他人の創り上げたものをセカンドハンドでいじくりまわすことで用がたりる意識をなんとかしたいものだが、そうでなければ、日本の大学派遣というブラックスキームが口をあけてまっているだけである。



世界に日本の大学の「派遣」を!公共事業としての学術国際協力
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090107/182089/

> このような国際的な「学術公共事業」に道を開けば、世界と日本の関係はハッキリと変わります。学術研究費を損金扱いとせず「公共事業」として位置づけよ、というのは、実は亡くなられたノーベル化学者、福井謙一博士の発案です。研究者だけではない、こうした「日本の出店」の周辺に活躍の場を設けることで、国内で行き場を見失っている若者にも希望と活路を見いだしてもらいたい。「派遣」は「派遣」でも「海外派遣」によって、国際的に価値ある仕事を進めることで、円建ての同じ1万円が10倍、100倍の実体経済成長効果を持ちます。

Q:学術研究費って損金扱いだったのですか?!
A:公共事業費とちがって、つぎこんでも返ってこない、という意味で言っているのでしょう。ひどい場合になると、文部行政一般を指して、「金食い虫のくせにどうせ不良債権」(将来は不良債権にしかならない)という人まであるようですよ。
Q:雇用情勢の悪化 → JICAボランティア増派 日本政府もなかなか粋なことをします。

▽JICAボランティア派遣者増の取り組みについて
 平成21年1月20日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/21/1/1186704_1090.html

まぁ一頃昔なら満州あたりへ、もうちょい前だと蝦夷地に送り込んでいたところでしょうけど。
A:日本の学術研究の世界貢献という題目があって、トップサイエンティストはノーベル賞に代表される賞、ミドルクラスは開発援助に参加というスキームがいつのまにか敷かれているようですよ。

JICAの増派は、じつは、日本のODA復活と関係しています。
発展途上国にむけるODA費がふえれば、それだけ、現地で落とすお金をJICA・JBICなどの人件費にまわせるというもの、まあ、80年代にやり尽くした手ですが、これが最近復活の兆しを見せているということらしい。

マフィアもびっくりの人ころがしビジネスというところですが、じつはこれよりすごいのが中国のアフリカ支援らしい。中国人のアフリカ支援派遣(もちろん資源目当て)があまりにすごいので、JICA・日本政府もまけじと今回の増派ということですが、そもそもあいてが違いすぎますね。
Q:あぁ、中国の「植民政策」は凄いですね・・・。
アフリカの事情はよく知りませんが、東欧・バルト諸国なんて、「留学生」だとか「開発援助」だとか称して物凄い数の下級官僚を送り込んで来ていましたね。
だいたい主要都市の街中に荘厳な中華風御殿(通商産業センター)を建設して・・・。

常任大使のいない「名ばかり大使館」しか持たない日本との差は歴然です。

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